住吉自然公園
住吉自然公園は,三角大矢野海辺県立公園の一角にあり,古くから景勝の地として知られています。以前は離れ小島で,樹種240種,樹齢約200年のタブ,シイなど照葉樹の原生林におおわれており(スダジイ林は環境省指定),このこんもりとした森に900年の歴史を持つ住吉神社や東屋,日本最古の灯台跡に建てた白亜の灯台があります。
島の周りには,約1000株の紫陽花が植栽され,6月中旬の日曜日には,『~有明海の汐風とともに~紫陽花マンドリンコンサート』と物産展が開催され,多くのミュージックファンで賑わいます。
また,頂上に鳥居が立っている風流島(たわれ島,たばこ島)は,約300m沖の遠浅のところにあり,最大幅約60mの岩礁。肥後の玄関口としても有名で,伊勢物語や枕草子,後撰和歌集でもその名が登場します。
有明海は,日本一の「のり」生産地です。公園の中腹には,海苔養殖の技術開発のきっかけとなった「糸状体期」発見者のドゥルー女史の功績をたたえ,顕彰碑があり,毎年4月14日にはドゥルー祭が行われます。